山形に行ってきました。
温泉へ行って、その帰りに寄った蕎麦屋さんが、とても美味しかったので
シェアしておきます。

新庄。ここはかつて新庄藩の城下町として栄え、今もなお当時の面影を色濃く残す街です。
そんな新庄の住宅街に、突如として現れる重厚な門構え。
それが「手打ちそば さぶん」さんです。
このお店の最大の特徴は、
何と言っても築120年を超える古民家を店舗として利用している点にあります。
もともとは豪農の邸宅だったのでしょうか。
その佇まいは、単なる「古い建物」という言葉では片付けられない、
圧倒的な存在感を放っています。
どんなお蕎麦だったかと言うとですね
まずは、はじまり、はじまり~
これだけ読めば、内容がわかる目次
山形県新庄市「さぶん」アクセス方法
所在地: 〒996-0071 山形県新庄市小田島町7-48
電話番号: 0233-23-7733
営業時間: 11:00~14:30 (土・日・月・火・木・金曜日)
定休日: 水曜日
駐車場: 無料駐車場あり。ただし、敷地内への入り口が狭いため、運転の際は注意が必要です。
支払い方法: 現金のみ
座席: 全席座敷席(囲炉裏を囲む席もあり)
山形県新庄市「さぶん」駐車場事情
無料の駐車場がありますが、
道路から駐車場まで行くみちが、狭い(笑)(5.6m位なんですが…..(笑))

「さぶん」を訪れる際、最初の「試練」とも言えるのがその駐車場の入り口かと。
石造りの門は非常に趣がありますが、現代の大型SUVやミニバンにとってはかなりの難所。
デカい車とか、運転に自信がない方は、「近くのコインパーキングも検討した方が良いんじゃ…」
と考えるほど、結構な感じで道が狭いです。
充分お気をつけください。
手入れの行き届いた庭、そして黒光りする太い梁が印象的な玄関。
靴を脱いで上がると、そこには広い畳の空間が広がっています。
山形県新庄市「さぶん」おススメメニュー
僕が頼んだのは、合盛板そば(数量限定10食 太打ち田舎)

待つことしばし。運ばれてきた「そば」を見た瞬間、
私は僕の顔は思わず、笑みがこぼれます。
「さぶん」のそばは、山形伝統の十割・太打ち田舎そば。
色は濃いグレーで、そばの「星」がしっかりと見えます。
一本一本が力強く、箸で持ち上げるとずっしりとした重みを感じます。
まずは、つゆにつけずにそのまま一口。
そしてそばを一本だけ、ツユにつけて口の中へ(笑)
(これやると、お店の方にいい顔されないんで、こっそりやっちゃうんです。)

十割特有のザラリとした食感がありながら、驚くほど滑らかな喉越し。
そして、噛めば噛むほどに甘みが出てくる。
このそばは、飲み込むものではなく「噛みしめるもの」です。
顎を使い、ゆっくりと味わうことで、山形の土の力強さをダイレクトに感じることができます。
自家製粉された粉の鮮度が、この力強い風味支えているんでしょうねえ。
奥さんが選んだのは 鴨せいろ

「温かいものも食べたい」という気分なら、「鴨せいろ」も強くおすすめします。
厚切りにされた鴨肉から出る濃厚な脂。それが十割の太打ちそばに絡みつく。
鴨の野性味と、そばの野性味。このぶつかり合いは、一度体験すると病みつきになる味です。
(奥さんからこっそり、一口頂きました。)
このクオリティだと、天ぷらも、ゲソも美味そうですが、
残念ながら、お腹いっぱい、次の機会の楽しみにします。

ごちそうさまでした。
山形県新庄市「さぶん」メニュー


山形県新庄市「さぶん」店内風景
天井を見上げれば、何十年、何百年と囲炉裏の煙に燻されてきたであろう漆黒の梁。
そして、中央には本物の囲炉裏。
冷んやりとした畳の感触を足裏に感じながら席に着くと、不思議と背筋が伸びるような、
それでいて実家に帰ってきたような安堵感に包まれます。



山形県新庄市「さぶん」まとめ
店主は、その日の気温や湿度に合わせてそばの打ち方を変えているとか。
十割そばは非常にデリケートで、繋ぎを使わない分、技術がすべてですから
そばへの情熱が伝わってくるおいしさでした。

この歴史的な建物の中で、実直にそばと向き合い続ける職人魂ですね。
接客も非常に丁寧で、人柄がにじみでる応対。

山形らしい「温かみ」を感じることができます。
120年の歴史を持つ建物が持つ「静寂」、
職人が打つそばの「誠実さ」、そして山形の風土が育んだ「食文化」。
良いお店を見つけました。
また来ます。
次はゲソを食べます。絶対です。^^




















