秋田県は湯沢市にある秘湯
泥湯温泉へツーリングしてきました。
栗駒山を越えた秋田側の小安峡から更に山中に入った場所に泥湯温泉はあります。
湯沢からだと、高松方面へまがり、三途川渓谷を超えて、2.30分くらいで泥湯温泉に着きます。
その温泉はいわゆる秘湯です。
昔は4軒ほどからなる泥湯温泉も、現在は小椋旅館と奥山旅館の2軒のみ
今回は小椋旅館の日帰り温泉を楽しんできました。
この温泉旅館
昭和の時代の面影が色濃く残る、湯治宿として雰囲気が残る宿ですね。
(現在は宿泊を休止していて、湯治客は受け入れていないそうですが
日帰り入浴はできます。ちなみに奥山旅館は宿泊できます。)
泥湯温泉と言えば、一番有名でメジャーなのは奥山旅館です。
このコロナ渦でも、沢山のお客さんが訪れていました。
(僕が行ったのはお昼から午後3時頃まで、その間でも、常時30人はいましたね)
そこで、あえてお客さんの多い、奥山旅館を避けて、「小椋旅館」さんの温泉をごちそうになりました。
まあ、最初にバイクを駐車した場所が「小椋旅館」さんの駐車場だったので
勢いで入ったという噂もあります。(笑)
さて、「小椋旅館」どんなお湯だったのかというと……….
これだけ読めば、内容がわかる目次
泥湯温泉 小椋旅館の日帰り温泉はこんなとこ
湯沢帆面からくると、泥湯温泉入り口にあるのが、小椋旅館です。
僕は、下調べしてこなかったので、小椋旅館の駐車場にバイクを止めました。
バイクの向こう側にある看板のしたが玄関兼受付です。
優しそうなおばあちゃんが、受付をしてくれます。
入浴料金は500円
すぐ向かいの建物の扉を開いて、温泉に入るのだと伝えてくれます。
「ロッカーが無いので、貴重品は車の中に入れてください」
と伝えられますが、僕はバイクで来た事を伝えると、
「では、こちらで預かります。」
と言ってくれました。
(もちろん無料でした。)
僕は、タンクバックと上着をおばあさんに預けて、温泉へ
陰翳礼讃、とでも言うんでしょうか、ひなびたいい感じの風情です。
「これぞ、湯治の為の古き良き温泉!」
ほのかに建物が薄暗くて、いいですね(笑)
先客が2名ほど。
つい、2.3年前は湯治客が宿泊していた旅館
今は、日帰りのみとなっています。
手書きに味がある立て札(笑)
男湯に入ります。
のれんをくぐると、脱衣場があります。
お客さんが一人いらっしゃいましたが、5分位でいなくなり、
それから、貸し切り状態に(ラッキー)
湯舟と打たせ湯のみのシンプルな温泉
湯舟は白色、灰色と白色が濁ったような、まじりあったような粘度系の色
そしてヌメリよりはすべすべする肌触りの泉質
粘度質の特有なにおいと個人的には嫌ではない、ほのかな硫黄の香りがします。
嫌いじゃない温泉です。
湯舟は約1.8m*4mと言ったところで
壁の下は女湯とつながる昔ながらの構造です。
お湯自体が濁っているので透明度は有りません。
まあ、10㎝前は見えませんね
ちょっと浴槽を歩くと、沈殿していた泥のような湯の花?が舞い上がります。
泥湯温泉たる由縁(ゆえん)ですね。
また、こんな伝説も残っています。
何故泥湯温泉は濁ったお湯なのか?
天狗伝説の残るみちのくの秘湯。
昔ある乙女が病に苦しみ温泉に浸かりたく思っておりましたが、
あまりにも湯の色が透明なため、
恥ずかしさのあまり浸かれないでいたところ、
鼻の長い天狗が現れ米の磨ぎ汁の様にすっと白く濁してくれたのです。
乙女は喜んで温泉に浸かり、病も日毎に回復し、治ったと伝えられております。
「泥湯」という名称は湯の色が濁っているところに由来しているといわれております。
出典元 奥山旅館 https://www.doroyu.com/hotspring/hotspring.html より
泥湯温泉の泉質は酸性泉です。そのため、舐めると舌に残る酸味を感じます。
浴室は全て木製、……ヒノキですかね?
木のぬくもりと年輪を愛でながら、湯舟に入れる至福(笑)
お湯の色は、聞けば、日によって透明度が増すこともあるそう
しかし、往々にして泥水のような強い灰色になっています。
これこそ、泥湯温泉の名前の由来!
もちろん、泥が溶けているわけではないので、安心して入ってOK。
温度は少し高め。
マグネシウムイオンなど、鉄の成分が比較的多めに入っているため、
このような湯色になるとの事
小椋旅館では、全ての浴槽で源泉掛け流し
濃厚な肌触りは源泉由来なんです。
一人貸し切りの温泉を堪能しました。
マジ、ラッキー!!
人込みを避けて、小椋旅館を選択して、正解です。
「小椋旅館」は魅力である湯宿。
泥のようなお湯をたたえて、掛け流される名湯を十分に堪能しました。
お湯が熱くなりすぎないように、水を出しっぱなしにしていると書かれていました
泉質:酸性単純温泉 低張性酸性高温泉 源泉:山の湯 89.7℃ pH2.4 自然湧出(分析:平成7年)
実は後で知ったのですが、小椋旅館の内湯として、
旅館から50m位離れた川沿いに露天風呂があるそうなんです。
小さな小屋らしいですが……….
知らなかったな~
下調べしないと、まあ……….こんなもんです。^^
入ってみたかったな~露天風呂(笑)
次回の楽しみにします。
40分位、温泉を楽しんだら、ちょっとお腹が減ってきました。(笑)
僕はここで、ランチを食べましたよ~
泥湯温泉 周辺はこんなとこ
秋田県の湯沢市。
山深い高地に泥湯温泉はあります。
湯沢方面から行くと、ほぼほぼ上り坂となっています。
うっそうとした木々が生い茂る山のなか、
細く曲がりくねった道をたどった先でモクモクと上がる源泉蒸気。
それはいわゆる別世界(笑)、
そこを抜ければ秘湯極楽の温泉地です。
いたるところから、煙が上がっています。
泥湯温泉近辺に入ると立て札があります。
源泉蒸気がもくもくと白い煙を吐いています。
モウモウと沸きあがる湯煙に湯脈の太さが伺えます。
この泥湯温泉のすぐ近くには、荒涼とした源泉地「川原毛地獄」があります。
ここは富山県の立山、青森県の恐山と並んで日本三大地獄に数えられる名所。
硫化水素の匂いが立ち込め、草木は生えず、まさに地獄のような雰囲気。
その川原毛地獄の一端として、泥湯にも硫化水素臭が強い湯煙が沸いているのです。
立ち止まって吸い込むと危険ですので、なるべく早く抜けましょう。
ほそい道が続きます。
きっちり舗装されていますが、道は細くて曲がりくねっていて怖いです。
道のすぐ横は、崖となっています。
冬場雪降ったら、泥湯温泉にたどり着けるんですかね?(笑)
余計な心配をしてしまいます。
丘の上からの見下ろした、泥湯温泉はこんな感じ
ひなびたいい風情です。
泥湯温泉 アクセス
泥湯温泉 小椋旅館
〒019-0404 秋田県湯沢市高松泥湯沢25
電話番号:0183-79-3035
公式サイト:https://akita-michishirube.com/hotel/oguraryokan/
日帰り入浴時間
・料金 8:00~17:00
駐車場 :無料
アクセス:秋田自動車道から湯沢横手道路を経てのアクセス。
JR奥羽本線「湯沢」駅から羽後交通木地山線のバス。
【注意】
自家用車が無いと、交通の便は悪いです。
泥湯温泉までの生活路線バスは廃止されました。
主要駅で路線バスから予約制の乗り合いタクシーを利用しなければなりません。
電車とバスだけで、たどり着くには、難易度が高い場所です。
小椋旅館は宿泊は現在休業中 日帰り温泉のみ営業
12月から3月まで完全休業。
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泥湯温泉 小椋旅館 日帰り温泉 まとめ
泥湯温泉、人込みをさけてメジャーな奥山旅館にはいかず
小椋旅館にして、正解でした。(笑)
温泉貸し切り状態をぞんぶんに楽しむ事ができるなんて、ラッキー(笑)
泥湯温泉は、栗駒国定公園の中にあるため、
乱暴な開発は無く、実に静かで落ち着いた雰囲気の温泉です。
春から夏にかけては、温泉熱のせいか蚊だかブヨだかが沢山飛んでいるそうなんですが、
秋のこの時期は、蚊だかブヨの攻撃にも会うことはありませんでした。
また、最近ここにオシャレなカフェができてまして……
その名も、”蕎麦カフェゆの花”奥山温泉プロデュースしているそうなんです。
温泉に入って小腹が空いたんで、勿論そこでランチを食べました。(笑)
そのレポートはこちらで…….
ではでは、
あわせて読みたい、高所恐怖症ライダーのレポート
隣接している古民家カフェでランチ食べました。
紅葉を観たら、是非温泉に入ってみて下さい。
近くには、キャンプ場もあるトコトン山キャンプ場もあります。
東北でも数少ない、天然温泉を兼ね備えた、キャンプ場です。
そして、泥湯に来たら、是非近隣の観光スポットをチェックしてみて下さい。
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ボチボチ、秘湯巡りもしています。
気になる方は是非
「乳頭温泉「鶴の湯」秋田、田沢湖の秘湯へツーリング」 の記事へ行く⇒
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